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修復に出していた阿弥陀如来様が帰山されました

今年度の予算承認で修復に出していた阿弥陀如来坐像が長川寺に戻られました。この阿弥陀如来坐像は長らく長川寺内のお堂でお祀りされてきましたが、由来不明の仏様でした。

修復に先立つ調査で仏身内に奉納物の存在が確認され、部分的な修復から完全解体の修復に変更されました。仏身内部から戒名の書かれた紙片と知恩寺39世光誉満霊上人の南無阿弥陀仏の書、京仏師が寛文3年(1663)に造仏した記録等が確認されました。おそらく浄土宗に帰依した有力者によって造仏され、後年に長川寺へご縁が繋がったものと推測されます。

この仏様にとっては里帰りともいえる京都での修復の結果、造仏当時の美しい姿となって長川寺へお戻りになられました。これよりお戻りになられた阿弥陀如来様に供養法要を行わせて頂きます。

長川寺住職 拜

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