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白衣観音様

白衣観音(びゃくえかんのん)は観世音菩薩という仏様が人々を救済されるために変化した姿の一つといわれています。この白衣観音像は金物仏具を中心に技術力の高さで知られている京都作島さんの工房の隅に長年眠っておられました。

そこに三十二世大道義範和尚が別件で工房に立ち寄られた際にご縁を頂き、納骨堂「潺湲堂 せんかんどう」の象徴としてお迎えさせて頂く運びとなりました。当初は埃をかぶり色もくすんでいた観音像でしたが、丁寧な色付けによって輝きを取り戻しています。金物特有の造形美や色付けの品の良さは一流の仕事と感心するばかりです。

長川寺にお越し頂いた観音様を見上げると、ご縁の不思議さと有難さを改めて感じ入りました。この世には様々なご縁がありますが、多くの方々がご縁を通じて幸福や安寧を得て頂ける事こそ長川寺の願いです。亡き先代住職が思いを込められた白衣観音像と共に、この潺湲堂が多くの方々のご縁を繋ぐ場となれば幸甚です。

長川寺住職 拜

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