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細川通董画像を出展している下関市立歴史博物館特別展が始まりました

下関市立歴史博物館からの要請で10月4日から同博物館で開催されている特別展【天下人との邂逅 海峡の戦国史 第3章】に長川寺の寺宝・市指定文化財である「絹本著色細川通董画像」を出展しています。今回の特別展の広告では特別の待遇で写真が掲載されています。

今回、特別展開会式に招待され、特別展を内覧してきましたが、宇喜多家離反以後の毛利家東部戦線ともいえる備中地域が特に深堀されています。毛利元就や小早川隆景から細川通董への複数の書状や清水宗治や羽柴秀吉が備中高松城周辺に発給した文書など、羽柴秀吉の調略と毛利家の防衛体制の構築が大変興味深いです。

さらに岡山県外で初公開の近衛前久書状では当時、本能寺の変の黒幕といわれ身の危険から逃亡し、徳川家康の下へ逃げ込んだ前関白・近衛前久が旧知の人間に自身の無実を訴えています。当時の混乱がよく分かる重要資料です。

毛利家に忠誠を果たした細川通董とその子孫は長府藩が成立すると筆頭家老として下関の地で活躍しました。内容が素晴らしい60頁を超す図録も販売されていますので、この機会をお見逃しなく!

長川寺住職 拜

下関市立歴史博物館【天下人との邂逅 海峡の戦国史 第3章】
会場   下関市立歴史博物館
会期   令和6年10月4日(金曜日)~12月1日(日曜日)
休館日  毎週月曜日 (10月14日・11月4日は開館し10月15日・11月5日が休館)
開館時間 午前9時30分~午後5時
入館料   一般700円、大学生等400円

詳しくは下関市立歴史博物館公式HPへ
https://www.shimohaku.jp/

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