磨崖仏(まがいぶつ)
長川寺の後背に聳える鴨山には巨大な自然石に彫られた石仏が多数現存しています。
この磨崖仏は二十世海心大竜(かいしんだいりゅう)和尚代の文政年間(1818年~1831年)に造営されました。
海心大竜(かいしんだいりゅう)和尚は全国の磨崖仏の半数以上が集中していると言われる大分県の出身であり、
それ故に岡山県ではあまり一般的ではない磨崖仏を彫刻されたと考えられています。
長川寺の磨崖仏は岡山県下では有数の規模であり今日も観音信仰の霊場として人々の信仰を集めつつ
眼下に広がる市内の風景とそこにある人々の生活を見守っています。